フィラリア症

ジカ熱

2016年1月~8月までのフィラリア症流行件数5件(アメリカ疾病予防管理センターより)

フィラリア症について

フィラリア (filaria) は、線形動物門双腺綱旋尾線虫亜綱旋尾線虫目糸状虫上科に属する動物の総称で、寄生虫の1種。フィラリアの寄生による疾患をフィラリア症 (filariasis) と呼ぶ。 フィラリア成虫は、オスで体長約17cm、メスで約28cmと細長く、乳白色のソーメンのような形をしている。フィラリアが成虫となるには、フィラリアを媒介する蚊の体内でミクロフィラリアから感染力を持つ幼虫へ発育することが必要で、日本では約16種類※の蚊がフィラリアを媒介する。

フィラリア症(犬糸状虫症)は、蚊の媒介によって感染し、血液の慢性的循環障害や呼吸器の症状がみられる。犬の場合、薬による予防はほぼ100%可能だが、予防薬の効果は犬の体内に侵入した感染幼虫が筋肉などで発育している間に駆除するものであり、感染そのものを防ぐものではない。したがって成虫が寄生することで引き起こされる病害を予防するためには、定期的で確実な投薬が欠かせない。また、フィラリア症は発症例こそ少ないものの、人にも感染するリスクがある(国内では約100例が確認)。

【犬・猫へ感染した場合】

<症状>

フィラリアは動物の体内に侵入後、約6~7カ月で幼虫から成虫に成長する。 犬では、フィラリア(犬糸状虫)の成虫が肺動脈や心臓に寄生するため、血液循環障害を起こし、さまざまな症状が現れる。例えば散歩中にとても疲れやすくなり、階段を登るのを嫌がったり、興奮時や早朝に乾いた咳をするようになる。また、肝臓の肥大、腹水(お腹に水がたまること)、浮腫(ふしゅ:むくみのこと)、肺動脈塞栓(肺動脈の血管がつまること)、喀血(かっけつ:気道からの出血で血を吐くこと)、さらに多数の成虫が寄生している場合、それらが心臓につながる大きな血管を塞ぎ、血尿や貧血、呼吸困難などをともなう急性症状が現れ、急死する症例もある。 猫では、感染しても寄生する数が少ないため、重い症状になるケースはまれ。しかし、数匹の寄生でも急性症状を引き起こし、突然死の一因となることがある。また最近では、猫の血管で発育中の虫体による喘息様の呼吸器症状を起こす可能性が指摘されている。

<治療法>

成虫に対しては、ヒ素剤を注意深く投与し、成虫を駆虫する。 多数の犬糸状虫が寄生している場合や緊急を要する場合は、外科手術で成虫を取り出す。 ※犬糸条虫症は治療よりも予防を優先する。

<予防法>

蚊の活動期間および蚊がいなくなってから1カ月後までの期間、予防薬を確実に投与する。 蚊の多い場所での飼育・散歩を避ける、あるいは忌避効果が期待される薬剤使用などの防蚊対策を行う。

【人へ感染した場合】

<症状>

無症状の場合が多いが、まれに咳や血痰(けったん)、胸痛、呼吸困難などが見られることもある。

<感染経路>

動物と動物の間はもちろん、動物と人との間でも蚊が病原体を媒介する。 蚊が犬糸状虫に感染している犬を吸血した際に、ミクロフィラリアも同時に吸引され蚊の体内に侵入して発育を開始。蚊の体内で数週間かけて育った幼虫は感染力を持つようになり、その蚊が新たな犬を吸血するときに、針をつたって脱出してきた感染幼虫が針の刺し口から侵入する。

<治療法>

患部を摘出する(診断が確定すれば必要ない)。

<予防法>

犬の予防を徹底させることが、人の感染予防につながる。 一般論として、蚊取り線香などの防蚊対策を行う。

※日本でフィラリアを媒介する16種類の蚊:アカイエカ、コガタアカイエカ、チカイエカ、カラツイエカ、ネッタイイエカ、ヨツボシイエカ、トウゴウヤブカ、ヒトスジシマカ、キンイロヤブカ、ネッタイシマカ、ホッコクヤブカ、アカンヤブカ、チシマヤブカ、カラフトヤブカ、シナハマダラカ、アシマダラヌマカ


フィラリア症から家族を守る

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